新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
早速ですがギターインストコンピレーションアルバム【G5 2013】が1/11にリリースされます。
今作では【Kamuy】という曲を提供しました。
2013年の8月に北海道へ行った際にアイヌの文化や工芸品に触れる機会があり、
そこでインスパイアされて曲名を含めた大まかな方向性など大枠のイメージが出来たので、
あとはKamuyを具体的に表現すべくここ数年間で起こった自然災害の事なんかも思い返しながら作曲していきました。
更にゲストミュージシャンとして、バイオリンsetsatさん、コーラスchiemiさんにご協力頂き、
それぞれ曲のコンセプトにドンピシャにハマる生命力溢れるストリングス、コーラスに仕上がりました。
ここからは機材について…
この曲の制作に着手し始めた頃から新たに機材を幾つか導入しました。
◯マスタークロックジェネレーター
・Antelope Isochrone TRINITY
・AIRBOW GPS-10MH
◯サミングミキサー
・Neve 8816 + ADC Output Option
ルーティングは、
まずApogee Symphony I/Oのアナログ出力(計32ch)から
トラックのステム(Leadgt, Drums, Bass, Chorus, Strings等にまとめた状態)毎に
欲しいサウンドキャラクターに合わせてTUBE-TECH SSA2BとNeve 8816のどちらかを選択して出力し、
SSA2Bの2chステレオ出力は8816へ入力、全てのトラックの音が8816に入って来た状態で
8816に内蔵されたADコンバーターにより192kHzでデジタル変換されたものを
マスターレコーダーDA-3000にそのままのレートで流し込み2mixとして録音、というシステムになっています。
Symphony I/O、8816、DA-3000の3機は全てGPS-10MH+TRINITYによる高精度ワードクロックを受けているので
それぞれの内部クロックを使用したサウンドより大幅にレンジ感、定位感、ザラザラ感が改善されたスムースなサウンドを生み出します。
その192kHzのwavデータをDAWにインポートし、そのままのレートでマスタリング処理を施し
最終的に用途に合わせたレート(CDなら44.1kHz/16bit)で書き出します。
今作『Kamuy』ではマスタリングの際、2mixに対してフルバンドコンプ処理は行わず、
且つマルチバンドリミッター処理も必要最低限の範囲で施しましたのでかなりナチュラルな仕上げです。
聴感上の音圧としては少し物足りなく感じるかもしれませんが相対的に奥行きや立体感が得られますので
是非ボリュームアップして聴いて頂くと良いかと思います。
クロックの整ったオーディオリスニング環境であれば更に再現性は高まる・・・はずです。笑
G5 2013については、
YOUNG GUITAR 2014年2月号付録DVDにデモ演奏の収録、
誌面に各楽曲の譜面や演奏に際してのコメント等が各メンバー分掲載される他、
Guitar Magazine 2014年2月号にも特集記事が掲載されます。
また、YOUNG GUITAR誌には僕のシグネイチャーモデル【T's Guitars Arc-SP “Crying Moon”】も紹介されていますので
そちらも是非チェックしてみてください。
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