a2c [MellowJamStudio] のブログ

ギタリスト / 音楽クリエイターとして音楽制作活動するa2cのブログです。

黒崎真音【VANISHING POINT】

黒崎真音さんが歌うLEGEND of CHUSEN2 世界格闘大会応援ソング【VANISHING POINT】の
作編曲を担当させて頂きました。
黒崎さんとはアニメ『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』のエンディング曲制作(アルバム H.O.T.D)
の際に初めてご一緒させて頂いたのですが、
彼女の声と歌唱スタイルがウチの作風と凄くマッチする感じがあって是非またご一緒したいと思っていたので、
早々に叶ってラッキーでしたw(^ω^)
今回は歌詞もポジティブで熱く燃えたぎるような勢いのある楽曲になりました。
下記ページにてフルコーラスを期間限定で聴くことができますので
ゲームを知っている方も知らない方も是非聴いてみてください。


無料オンラインRPG『レジェンド・オブ・チュセン 2 -新世界-』公式サイト内特設ページ


期間限定ではありますがせっかくフルサイズでフリー公開されているので、
今のうちに制作に使用したツール等について少し解説してみようと思いますw
Twitterで頂いていたリプライとか関連コメントであったドラムの音とギターの音ですが、


・使用ギター:Gibson Lespaul Standard(ハイゲイン系全部)、MUSICMAN LUKE(AメロのクリーンDIサウンド
・アンプ:TH1(ハイゲインサウンドのバッキング全部)、VHT GP3+VHT 2502(ソロ)、
・ドラム音源:XLN Audio Addictive Drums


です。
ギターアンプは、マーシャル→VHT→TH1→VHT→Axe Fx→VHT という道を辿り
今現在は主にTH1とVHTを使い分ける形で落ち着いています。
Axeはライブ専用ツールになりました。多分今後宅録で使う機会は殆どないでしょうw
プラグインのアンプシミュレータの最高の利点は、プリプロから起ち上げて曲作りの過程で仮テイク録音を行い、
本チャンでいとも簡単にキャビとかアンプ設定をいじったり録音テイク差し替えができる事です。
特に最近は何を使ってもミックスのプロセスでそれなりに聴ける音に持っていけるようになったので
取り回しに最もストレスが少ないツールが最強という事でTH1をよく使います。あ、TH2買わないと。。
ただリードサウンドだけはどうしてもTH1では難しい領域があるので、ガチで行く時はVHTのセットで録ります。
キャビはCrews製のもので(スピーカーはEVM-12Lのまま変わらず)、
マイクはAudix i5を1本上側へ、RODE NT5を下側のスピーカーに立てて
それぞれDRAWMER 1960を通して録音、Logic内で諸々の処理をしてミックスしています。



ドラムはsuperior drummer 2.0も最近よく使うのでTERRAに相談したところ、
今回はドライなサウンドが合うだろうという結論に至りADを使いました。
使用キットは確かその辺でよく聴くスタンダードなやつですw
(superior drummerは全体的にレンジが広くウェットなサウンドだと思います。特に金物のハイが綺麗。)
演奏データ自体は、自分で打ち込んでおいたデータをMIDIデータ化してドラムキット設定と一緒にTERRAに渡して
演奏データをブラッシュアップしてもらった後のMIDIデータを受け取ってインポートして本チャンとしています。
これで自分はドラムに関しては音作りとミックスのみに集中する事ができます。
彼の作るドラムトラックは昔ドラムを叩いてただけあって嘘臭くなくクオリティが高いのでとても助かっています。
ちなみにボーカルディレクション&エディットもTERRAが行いました。彼自身ボーカリストだけあって(ry


その他、Bメロ〜サビのMelodyneとEVOC 20フィルターを組み合わせたボコーダー風コーラスや
中国琴、二胡などの中国楽器などギミック的な部分でも色々トライしました。
こういったギミック的要素は100%セルフプロデュースの作品ではなかなか唐突に盛り込めるものではなく、
クライアントさんやプロデューサーさんとのやり取りから生まれる商業作品ならではの楽しみと言えます。
そうやって得た技術や知識等を自分の作品やMintJamの作品にフィードバックしていける事が
商業音楽を作る大きなメリットの一つで、
もしそういうものが無くなってしまって全て自分のアイデアだけで作品を作り続けなければならなくなったら
多分発想が乏しくつまらない音楽しか作れなくなる or パクリ野郎と化してしまうでしょうw


余談ですが「パクリ」についての僕の考え方は、
『ネタの使い方がパクリ元よりダサければナシ、カッコよければアリ』だと思っていますw
但しどんな場合でも必ず自分のフィルターを通す(咀嚼、消化、再構築)プロセスが必要です。


というわけで何やら話が少し脱線しましたが、、
以上【VANISHING POINT】解説でしたw