a2c [MellowJamStudio] のブログ

ギタリスト / 音楽クリエイターとして音楽制作活動するa2cのブログです。

Euphonix MC Control & MC Mixを導入

今年の3月にEuphonix MC Control v2を、7月中旬にMC Mixを導入しました。



MC Control導入とほぼ同時期にUSBサブディスプレイ(I-O DATA LCD-USB10XB-T)も増設して
20インチ×2枚、10.1インチUSBディスプレイ×1枚のトリプルディスプレイになりました。


MCを導入したからには積極的に使ってマウス操作をする回数を減らしたいのと
細かい操作(プラグインのパラメータいじり等)にも早く慣れたいので一番手前に配置しました。
MCを載せている土台がスライドシェルフなので、
キーボードでのタイピング時などMCを使用しない場合は奥にスライドさせて格納してしまいます。


MCにはフットスイッチを接続してレコーディング開始を足で操作しています。
MC導入以前はAlphatrackを使っていましたが
フットスイッチ端子はAlphatrackにもあったのでもっと早く使っていれば良かったです。
RECスタンバイ時に楽器から手を離さなくて良いので断然ラクです。



主にLogic9、maestro等で使用していますが、
ホストアプリケーションとの一体感はまるで純正品のような使用感です。
以前使っていたAlphatrackと比較するとかなりレスポンスも良いです。
Shuttle Pro2も併用していますが、例えばShuttle Pro2でアレンジウィンドウのズームインアウトを操作すると
連続で命令を送った場合"詰まる"感じがあるんですがMC Controlのホイールで行うと一瞬で反映されます。
トランスポートやマーカー移動も同様で、ダイレクトに命令を受け止めてくれる感じです。


MC Control単体でも十分良いですが、
やはりMC Mixと合わせる事でお互いに弱点を補いあう形になるのでMCの機能が存分に発揮できる感じがします。
これまで実際に曲制作、ギターのレコーディング、ミキシング、マスタリング等一通りの作業をしましたが、
フェーダーの本数が多いに越したことはないと思いました。
特にその恩恵を強く受けられるのがレコーディング時ですね。
殆どマウスに触れる事なく録音作業を終える事ができます(セルフ録音だと結構大きなポイント)。


その他、作業効率を高めるには、


・ホスト側で不要なトラックを削除する
・リージョンやトラックの色分けを徹底する
・違うプロジェクト間でもトラックの並び方に自分なりの規則性を持たせる
(例えばTrack 1は必ずVocalにする等)


こういったような事をきちんとやっておくとMC Controlのモニタでの視認性が良くなり、
且つホスト側も綺麗に整理整頓されて一石二鳥です。


惜しい点としてはEuControlアプリケーションが若干不安定
(ホストアプリケーションの動作が不安定な時に影響を受けやすい)で、
重たいプロジェクトファイルで使用する際は時々MCとEuControlを再起動する必要が出てくる事ですね。


※2012/04/06現在、Logicを64bitモードで使用するようになってからEuControlの安定感が飛躍的に増しました。
やはり32bitモードだとメモリ的な事情で真っ先にEuControlが影響を受けていたようです。




ただそれを補って余りある位の使用感なので、使っているうちに多少の事は気にならなくなってきます。
このカテゴリーの製品では群を抜いてスタイリッシュでカッコ良くコンパクトなので
そういう視覚的効果でもモチベーションが上がります。




実はMC Mix購入時に一つこんなアクシデント(?)がありました。





とある楽器店のwebショップでシルバーのパネルの写真を見て注文したんですが、
届いたのは黒いパネルのものでした(^ω^;)
戸惑いつつも試しに袋を開封せずにMC Controlと連結するイメージで並べてみたら当たり前ながら超合わないw
売店に電話で問い合わせたところ、店側もこの仕様変更を把握できていなかったようで、
上に載せたシルバーのパネルのものと交換してくれる事になりました。


というのも、Euphonix社は2010年4月にAVID社に買収されており
それに伴い商品名も『Artist Control』『Artist Mix』という風に変わっていて、
所謂「外観や仕様などは予告なく変更する場合がございます」だったようです。
商品の梱包は、写真がプリントされた箱の上に
更に無地ダンボールがもう一枚被さっているのがデフォなので(ControlもMixもそうだった)、
そりゃ販売店の人も仕様変更に気付けないですねw
おまけに今日確認した時点で未だにAVID公式でも使用変更後の写真に差し替えられておらず
少なくとも客はシルバーパネルのものしか知らないわけで真逆のカラーの黒パネルのものが届いたら普通驚きますよね。
特に2台とか3台とか連結して使う事も想定している商品でコレは正直ナイなぁと。
パネルはシルバーのままでロゴだけAVIDに変更で良かったんじゃないですかねw
ちなみにMC ControlとMC Mixのファームウェアも最近のバージョンアップで起動時ロゴがEuphonixからAVIDに変わっています。



そんなわけで、今後この2機種を購入検討される方は、
事前に販売店にパネルの色がシルバーのものなのか黒のものなのかを確認する事をお勧めいたします。